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怒りや恐れなどの興奮状態を続けていると、内分泌系のホルモンが正常にバランスよく分泌されなくなり、血管内では一瞬、カルシウム不足と酸性化に向かい、マイナスの静電気が必要以上にたまってしまいます。
この状態が続くと、からだは生命活動を維持できなくなり、危機的な状況へと陥るため、からだはすぐに血液中のカルシウムを最適な濃度(八・八~一〇・〇㎎/㎗)に戻すために、骨を溶かしてアルカリ性でプラスの電気を帯びたカルシウムを、血液中へ放出します。
さらに呼吸を激しくすることで、肺から酸性の二酸化炭素をより多く排出させ、もっと頻繁に尿意をもよおすことで、腎臓から酸性(主にリン酸二水素イオン)の尿をより多く放出して、血液を安全な弱アルカリ性(pH七・四前後)に戻します。
ところが、ひんぱんに怒りや恐れなどの興奮状態を起こせば、その都度カルシウムは骨から血液へと溶け出してしまいます。すると、骨はカルシウム不足となって骨粗鬆症がすすみます。
しかしながら、その一方で、血液中では骨から放出された過剰なカルシウムがあふれています。この、おかしな状況は「カルシウム・パラドックス」と呼ばれています。
【 血液の酸性化と「カルシウム・パラドックス」の発生過程 】
血液の最適なカルシウム濃度は8.8~10.0mg/dl
血液の最適なpH値は7.4前後の弱アルカリ性
*カルシウム・パラドックスとは…
「骨ではカルシウムが不足しているのに、血液中では逆にカルシウムが過剰になる」
という矛盾(=パラドックス)のこと。 *「カルシウム」=以下「Ca」
ビタミン・ミネラル・酵素などの栄養が、慢性的に不足
怒り・恐れ・緊張など、興奮状態が繰り返される
↓
血中Caがそのたびに、筋肉に移動
↓
血中でアルカリ性のCa不足が続き、血液が酸性化 = 生命活動の危機
↓
血液の酸性化と血中のCa不足を、解決するための反応を起こす
・たくさん呼吸して、肺から酸性の二酸化炭素を多く出す
・腎臓から、酸性の尿を多く出す
・骨を溶かして、アルカリ性のCa を血中に大量放出する
↓
「カルシウム・パラドックス」と呼ばれる矛盾が発生する
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
Copyright © 2015 中村温熱療法