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「変形性股関節症」は診断が難しい病気です。
それは股関節そのものではない場所に痛みが現れるケースも多いからです。
この病気の特徴と原因を正しく知ることが、症状を悪化させない秘訣と言えます。
股関節(こかんせつ)は上半身と下半身の継ぎ目に当たる部分で、人体の中でもっとも大きな関節です。上半身の重さを支え、なおかつ大きな動きをする関節で全身の要となっています。それゆえ、負担も大きく傷みやすい関節でもあり、加齢とともに足の付根のあたりに痛みを感じる「股関節痛」を訴える人が増えてきます。
関節の変形が見られ、そこに痛みの原因があると「変形性股関節症」と診断されます。長年の使用や、繰り返される負担、けがなどによって股関節軟骨が擦り減り、骨同士が擦れあう状態に変形することで痛みを感じるのです。
「変形性股関節症」には、こうした加齢による発症の他に、先天的な要因があって発症するケースもあります。生まれつきの股関節の脱臼や、小児期に股関節の“お椀状の骨”が上手く形成されなかった(臼蓋形成不全=きゅうがいけいせいふぜん)、 発育の過程で股関節が脱臼しかかってしまった(発育性股関節脱臼)といった場合です。
このような小児期の股関節の病気は女性に多く見られるため、変形性股関節症も女性に多く見られる病気となっています。また、男性に比べて女性のほうが筋肉量が少ないことも、女性の発症を増加させる要因となっています。
と言うのも、股関節は骨盤が受け皿になっているのですが、骨盤は脊柱とつながっており、これらを支える筋肉量が少ないことで、上半身の重さの負担がより股関節にかかりやすくなるからです。また、姿勢の悪さによる骨盤や背骨の歪みで筋肉量がアンバランスになり、負荷のかかり方が変わってきて、股関節に不具合というしわ寄せが来ているケースもあります。
症状としては、最初は立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に感じる痛みとして現れます。
関節症がさらに進行すると、その痛みが強くなると共に、運動しないでいる時も、寝ている間も痛むようになってきます。と同時に股関節を動かせる範囲がだんだんと狭くなり、痛む場所も太もも、ひざ周辺、腰やお尻、背中まで広がっていくのです。こうなると、日常生活にもかなり支障が出てきます。痛みをかばうために、上半身に重心を起こうとするため、腰が曲がってくることもあります。
そのほか、「変形性股関節症」の特徴として、発症あるいは痛みが強くなるのは秋から冬にかけてという点が挙げられます。これは、気温が下がり寒くなってくると、筋肉が収縮して強ばり、柔軟性をなくすからです。体が冷え、血流が悪化することも、さらに筋肉のこわばりを助長します。
「痛み」と「血流」は、非常に大きな関係があります。痛み自体は不快な症状ですが、体の正常な反応の一つであり、改善しようとする体からのメッセージです。 それを捉えて、適切な処置をしてあげるのが、痛み緩和につながります。具体的には、
この3つを実践することで、「変形性股関節症」の辛い痛みはかなり緩和できるのです。
西洋医学の薬は、痛みを引き起こすホルモンである「プロスタグランジン」の分泌を抑えようとします。ですが、本当に大切なのはこのホルモンのシグナルを受け取り、痛みの部分に対して血液を誘導し、修復作用を働かせること。
中村式温熱療法では、遠赤外線による浸透熱を体に与え、素早く痛みの部分に血液を送ることで、患部の修復と共に痛みを取る去ることが可能です。
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
Copyright © 2015 中村温熱療法