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「関節痛」は悪化すると、日常生活に支障が出て悩みを大きくします。
いつもと違う痛みを感じたら、自己判断せず、原因をきちんと探りましょう。
適切な処置をすれば、痛みも運動障害も緩和することが可能です。
私たちの体は200本を超える骨によって形づくられています。それらの骨と骨を連結している軟骨部分が関節です。関節は骨で、神経は通っていません。ですから、「関節痛」と言っても関節自体は直接痛みません。しかし、関節周辺にはたくさんの神経が通っています。そのため、関節を動かす筋肉や腱に炎症や外傷による障害が起こると、敏感に痛みを感じ取るのです。これが「関節痛」の正体です。
関節痛が起こる主な原因としては、次の3つが挙げられます。
このほか、寒い時期や冷房に長時間当たると、肩や膝、腰に痛みを感じたり、風邪やインフルエンザの際に関節痛を感じたりすることもあります。これらは一時的なものですが、体の弱い部分に「痛み」という症状が出やすいという意味で、軽視は禁物です。
また、四十肩、五十肩のように、単なる肩こりとは違う「肩関節周囲炎」というのもあります。普段より腕が上がりにくいとか、後ろに回すときに違和感があるという場合は、「関節痛」の可能性があります。
関節痛はごく軽いものから、激しい痛みを伴い、思うように体を動かせず日常生活に支障をきたす辛いものまでさまざまです。深刻なものとしては、リウマチ、膝や股関節の変形性関節症が代表的で(別項参照)、歩行困難に悩まされるケースもあります。
一口に「関節痛」と言っても、なぜ関節が痛むのかという、痛みを起こす原因によって、対処法は異なるため、自己判断で「痛いから湿布薬を貼ればいい」というのは禁物です。一時的に痛みが軽くなっても、かえって症状させるケースもあります。辛い痛みが続く場合は、骨に異常があるのか、関節をとりまく筋肉や腱が損傷しているのか、専門医によく調べてもらうようにしましょう。
一般的には、一時的な関節痛なら「冷やす」、慢性的な関節痛なら「温める」ことで症状の緩和が可能です。
関節痛の予防としては、次の点に注意して関節に負担をかけない生活を心がけることが肝心です。
まだ若いからと言って安心してはいられません。若い頃から続けてきた、歩きグセ、姿勢の習慣、肥満といった要因が中年以降の「関節痛」を引き起こす要因となることは大いにあり得ます。
慢性的な痛みや思い通りに体が動かないというのは、著しくQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を低下させます。気をつければ正せる生活習慣は、なるべく改善するほうが安心です。
「関節痛」は患部の激しい炎症が治まった後は、温めることが痛みの症状を緩和する一番の近道です。適切な運動療法を併用しながら、中村式温熱療法を行なうことで、痛みを感じにくくなり、関節のスムーズな動きが戻ります
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
Copyright © 2015 中村温熱療法