記事検索
記事検索
文字の大きさ
膠原病には実にさまざまな病気、症状が含まれます。
診断の難しい病気ですが、「原因」「症状」「病変が生じる場」から見た特徴を知り、
気になる方は早めの受診、治療開始で悪化を防ぎましょう。
膠原病(こうげんびょう)とは病名ではなく、いくつかの病気が集まった疾病の総称です。 私たちの身体はさまざまな細胞が組み合わさってできています。その細胞同士を結びつけ、臓器としての強度を保つ働きをする「結合組織」に病変が生じたものを総称して「膠原病」と呼んでいるのです。
結合組織は全身のいたるところにあり、その病変が生じた場所によって、病名も異なります。内臓なら「全身性エリテマトーデス」、関節なら「関節リウマチ」(別項にリンク)、皮膚や筋肉なら「強皮症(全身性硬化症)」「多発性筋炎・皮膚筋炎」、血管なら「結節性多発動脈炎」という具合です。体のどこか一部ではなく、全身の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらすものもあります。
膠原病の理解に欠かせないのが、「自己免疫疾患」「リウマチ性疾患」「結合組織疾患」の特徴を持ち合わせる病気だということ。これらについて、わかりやすく説明していきましょう。
これは「病因」からみた膠原病の特徴と言えます。
「免疫」とは、私たち人間が細菌や病原体などの侵入から自分の体を守るために獲得したシステム。体内に入ってきた異物だけを攻撃するのが正常な働きなのですが、 何らかの原因で間違って、自分の体を形づくる細胞やたんぱく質を外からの異物とみなして反応してしまうのが、「自己免疫疾患」です。
このように、自分自身の体の中にありながら、異物として攻撃の対象となるものを「自己抗体」と言います。現在、50種類以上の自己抗体があることがわかっており その代表的なものが関節リウマチを引き起こす「リウマトイド因子」です。これら自己抗体は血液中に現れるため、血液検査で調べることができます。
これは、「症状」からみた膠原病の特徴となります。
「リウマチ」と言うと、一般的には「関節リウマチ」(別項リンク)を指すことが多いですが、広い意味では関節や周囲の骨、筋肉などが炎症にによって痛む病気全般を指します。その数は200種類にも及びますが、なぜ痛むのかという原因によって病名が変わってきます。
前述した「免疫の異常」が原因の病気もあれば、細菌やウィルス感染が原因だったり、代謝の異常や外傷による軟骨の変化、ストレスが原因で起こる「リウマチ症状」もあり、適切な治療のためには、きちんと原因を調べることが大切です。
これは、「病変が生じる場」からみた膠原病の特徴で、冒頭でも触れました。
「結合組織」は私たちが身体を維持し、活動する上で重要な役割を担っており、ここに病変を生じると、日常生活に困難を生じることも多いのが辛い点です。
共通性を持ちながらも、疾患ごとに様々な症状の違いがあること、さらに同一の病名でもその症状や経過には個人差があることなどが、膠原病の診断、治療を難しくしています。
また、良くなったり悪くなったりを繰り返し、慢性的な経過をたどるため、早期発見ができず治療が遅れるケースも多いのが現状です。疑いがあるなら、一日も早い専門医への受診をお勧めします。
現在、膠原病の専門医は「リウマチ医」と呼ばれており、 内科医または整形外科医の中の一部となっていることが多いようです。しかし、原因の特定や治療方針を決めるにあたっては、内科以外の診療科に受診しなければならないことも多いので、特定機能病院などある程度診療科目のそろった医療機関での受診のほうが便利かもしれません。
あるいは、膠原病の専門医の団体として、「日本リウマチ学会」「日本リウマチ財団」がありますので、それらの団体の認定医や登録医を調べるのも良いでしょう。多くの膠原病の患者さんを診ていますし、最新の治療情報なども入ってきやすい情報にあるはずです。
「膠原病」によって全身に広がるリウマチ症状による痛みの緩和には、
適切な部位を温めることが有効です。
中村式温熱療法なら、「整体」の知識に基づいて、あなたの体を改善し、
難病と言われる膠原病の治癒率をアップさせることが可能です。
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
Copyright © 2015 中村温熱療法