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「むくみ」は見た目の悪さだけでなく、疲労感も伴う健康上も好ましくないもの。
実はその原因を探っていくと、「冷え性」との関連も見えてきます。
「むくみ」と「冷え性」は同時に解消するのが賢い方法です。
女性にとって、「むくみ」は美容や健康上の大きな悩みの一つ。寝不足やお酒を飲みすぎた翌朝の腫れぼったい瞼やふっくらしたフェイスライン、立ち仕事や長時間のデスクワークの後のふくらはぎのだるさ…などは、誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか。
「むくみ」が生じる原因を医学的に説明すると、「体内の組織など血管の外に、余分な水分(血しょう成分)が溜まった状態」のこと。「血しょう成分」とは、血液の液体部分を言い、血液に乗って運ばれて来た酸素や栄養分を細胞に届け、細胞で使われた二酸化炭素や老廃物を回収する役目を担います。その後、再び血液中に戻り静脈やリンパ管を通って心臓に運ばれていく、というのが正常な状態です。
しかし、何らかの原因で静脈やリンパ管が詰まってスムーズに流れていないと、血しょう成分が血管に戻ることができなくなります。すると、細胞と細胞の間に「余分な水分」として溜まってしまい、「むくみ」となるのです。言い換えれば、これは体の新陳代謝が悪く、水分の循環が滞っている状態とも言えます。さらに、さかのぼれば、むくみを引き起こす原因に「血行不良」がありますから、「冷え」とも無関係ではないのです。
一般的に「むくみ」を起こす主な原因としては、下記の4つが考えられます。
(1)塩分の摂りすぎ
血液中に塩分が増えると、細胞の浸透圧が上がり、血管の外に液体成分である「血しょう成分」が染み出しやすくなります。濃い味を好む人、インスタント食品を食べる機会の多い人は要注意です。
(2)1日中同じ姿勢を続ける仕事をしている
立ちっぱなし、座りっぱなしで長時間いると、重力の関係で水分は下のほうに溜まってきます。夕方になると靴がきつくなるのは、そのためです。また、同じ姿勢を続けることで、特定部分の筋肉が酷使され、血行不良となることも「むくみ」の原因となります。適度に、腕をまわす、足を屈伸させるなどの運動を心がけると良いでしょう。
(3)女性ホルモンの影響
女性は排卵後、妊娠に備えて子宮内膜を厚くするプロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンが多くなり、体内に栄養と水分を蓄えようとします。その結果、普段より血液中に水分が増え、細胞に染み出してしまい「むくみ」を生じやすくなるのです。月経前1週間くらいが、そうした時期にあたります。妊娠中も、「むくみ」に悩む人が多くなるのは、このプロゲステロンの影響です。
(4)ビタミン、ミネラル、タンパク質の不足
体のバランスを保つ働きをしてくれるカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル類をしっかり摂ることで、新陳代謝が促され、むくみを解消できます。気をつけたいのは、インスタント食品に含まれる食品添加物の摂取。これらは、ミネラルの体内への吸収を阻害します。ただでさえ、十分な摂取量を確保するのが難しいミネラル類なので、効率的に吸収するような食生活を心がけたいですね。
また、血液中のタンパク質の濃度が低下すると、濃度を上げようと血液中の水分を減らそうと細胞内に水分を排出し「むくみ」を生じやすくなります。さらに、体内で必要な形にタンパク質を合成するビタミンB1不足も身体のむくみに影響することがわかっています。一汁三菜のバランスの良い食事を心がけることが、むくみ予防につながると心がけて下さい。
このほか、女性の場合、そもそもの筋肉量が男性より少ないため、重力に逆らって足からの血流が心臓に戻っていきにくいため、特に下半身のむくみを訴える方が多くなっています。特に、普段運動不足を自覚している女性は、さらに筋肉量の低下が顕著でしょうから血管の収縮というポンプ機能が弱く、むくみを生じるという悪循環に陥っている可能性があります。
女性が警戒しなくてはいけないのは、むくみは慢性化すると、脂肪や老廃物、コラーゲンなどがそこで固まって「セルライト」になる恐れがあるという点。こうなっては、ダイエットしてもなかなか落としきれませんから、早めに「むくみ」対策を始めて下さい。
※むくみも一時的なものなら、運動や食事、姿勢の見直しなどで改善可能ですが、中には病気が関与するケースもあるので注意が必要です。顔や下半身、足のむくみの程度がひどく、長引く場合や、他に気になる症状がある時は、腎臓や心臓、甲状腺の病気なども考えられます。一度、きちんと専門医の診察を受けてみることをお勧めします。
「むくみ」の解消には、血行改善、新陳代謝のアップが不可欠です。
中村式温熱療法では、遠赤外線の熱を使って、全身の血流をアップさせることで、
むくみにくい体に改善していくことが可能です。
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
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