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手足の痛みと痺れで、日常生活に支障を来たす「ヘルニア」。
症状が長期化・慢性化することも悩みの種です。
しかし、症状が発生しやすい背骨や腰周りのヘルニアは、
あることを行なえば自然治癒する病気でもあるのです。
ヘルニアとは、臓器の一部があるべき場所から逸脱してしまった状態のことを指します。
こう言われても、ピンと来ないかもしれませんので、よく耳に「椎間板(ついかんばん)ヘルニア」を例にとって説明してみましょう。
人間の背骨は、24個の骨(椎骨)で構成されており、椎骨と椎骨の間にクッションの役割をはたす「椎間板」と呼ばれる一種の軟骨が存在します。さらに、椎間板は繊維輪(周辺の硬い部分)と髄核(中心部分)で、構成されているのですが、何らかの原因で外側の繊維輪に亀裂が生じ、中身である髄核が飛び出してしまった状態を、「椎間板ヘルニア」と言うのです。
この飛び出した椎間板が周辺の神経などを圧迫することにより、腰周辺や下肢に激しい痛みや痺れなどの症状を引き起こし、立ったり歩いたりが困難になるのがこの病気の特徴です。
ヘルニアは腰椎ばかりでなく、他の部位でも発生します。ヘルニアの前に発症部位をつけて「○○ヘルニア」というように呼ぶのが一般的です。とは言え、人体の構造上、ヘルニアになりやすい部位というのは存在します。上半身の重量をすべて引き受ける背骨や腰周りは、起きている間中負担がかかり酷使されるため、どうしてもヘルニアになりやすいのです。「頚椎」「(腰)椎間板」「鼠径部」、この3ヵ所がヘルニアになる代表的な部位と言えます。頚椎の場合は、脚ではなく手や腕に痺れや痛みといった症状が出ます。
では、なぜこれらのヘルニアになってしまうのでしょうか?「鼠径ヘルニア」は先天的なものもありますが、腰椎や頚椎のヘルニアが起こるのは、「悪い姿勢で偏った動作を繰り返す」ことが主な原因となています。
その図式はこうです。
悪い姿勢が習慣化する→骨盤がズレる→ズレたバランスを支えようと体が歪む→さらに骨盤がズレる→体が歪む…
永遠にこの悪循環となります。歪みを生じた部分に通常以上の負担がかかるから、その部分の椎間板が損傷してしまうのです。さらに運動や重いものを持ち上げる習慣がある人だと、歪んだ場所に必要以上の衝撃や圧迫を与えてしまい、ヘルニアを悪化させるというわけです。 背骨と背骨の間のクッションとなっている椎間板の弾力性は加齢と共に弱まります。それを意識して、日々正しい姿勢を心がけたいですね。
その他、
・運動不足による腹筋背筋の衰え
・肥満による腰や脚への負担の増加
・偏った食生活による骨組織の弱体化
も背骨や腰周りのヘルニアを引き起こす要因となります。姿勢も含めて、生活習慣の見直し・改善がヘルニアを予防し、悪化を防ぐ秘訣と言えるでしょう。
また、骨盤の位置がズレれば当然、内臓の位置もズレてきます。これは、消化器系の病気も引き起こす原因にもなります。ヘルニアによる痛みや痺れの辛さばかりでなく、全身の不調を招く「体の歪み」を一日も早く改善していきましょう。
長期化・慢性化した痛みや痺れが辛いヘルニアですが、痛みを軽減するには体を温め、血流を改善することが不可欠です。体中の血行を良くすることで、血液の回転スピードが速くなり、体の修復能力も非常にアップするからです。潰れてしまった椎間板が完全に復活するのは難しいですが、体に備わった自然治癒力が背骨のバランスを整え、痛みや炎症を抑える方向に働いていくことは、十分あり得るのです。
実際、 ヘルニアは重篤な場合を除き、自然治癒するというのがベテラン整形外科医や整体師の共通見解です。手術を焦る必要はありません。まずは、出来ることから改善のための行動を起こし、辛抱強く病気と付き合って下さい。
痛みという辛い軽減する基本は一にも二にも体を温めることです。体を温めることにより筋肉もほぐれ、「体の歪み」を矯正し、椎間板ヘルニアを改善、再発防止しやすくなる体づくりも可能です。中村式温熱療法なら、ご自宅に居ながらにしてヘルニア治療と体質改善を行なえます。
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
Copyright © 2015 中村温熱療法