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病気の主原因の1つに、「現代型の栄養失調」があります。これには2つの原因が考えられます。
(1)食べ物の質の悪化(栄養素の不足)
(2)胃腸の消化吸収率の低下(牛乳・乳製品の摂取など)
まず(1)については、添加物や化学肥料の使用の増加が背景にあります。加えて、大気や水・土壌の汚染といった環境の影響、土に含まれるミネラルなどの不足もあり、昔より食べ物の質が悪化している事実は否めません。そのため、カロリーベースでは十分野菜を食べているのに、栄養素が不足してしまうという事態が起こるのです。
さらに深刻なのが(2)の要因です。ここには体に良い食品とされる現代の栄養常識に対する大きな誤解があります。
たとえば、あなたは牛乳やヨーグルトといった乳製品を「体に良いから」と言って、毎朝摂取してはいないでしょうか?実は、牛乳や乳製品は胃腸の消化吸収を妨げる作用があることをご存知でしょうか。
わかりやすい例として、お酒が苦手な人が、飲酒前にチーズを食べたり牛乳を飲んだりすると、お酒が飲めるようになるということが挙げられます。これはなぜかと言うと、乳製品が消化吸収を妨げているからなのです。
難病の方の中には、毎朝乳製品を摂るという方が多くいらっしゃり、この習慣が消化吸収を妨げることで体に悪い影響を及ぼします。
気が向いた時、ときどき食べるくらいなら大丈夫でしょうが、学校給食のように、毎日の習慣として常食するのは避けたいものです。
なお、骨粗鬆症にならないよう、カルシウムで骨を強くするためにと、高齢者が牛乳を飲むことが日本では多いのですが、逆に、牛乳を飲むことで骨粗鬆症になる方も多くいらっしゃいます。
例えば、牛乳を1日2リットル飲む方は、骨折しやすいというデータ、また酪農国家では、骨粗鬆症を発症する確率が高いというデータもあります。
牛乳にはカルシウムは多いけれど、拮抗成分であるリンが大量に含まれるため、牛乳のカルシウムは人体にとって極めて吸収しにくいのです。
また牛乳の中には、カゼインという成分が含まれており、小児に大きな悪影響を与える場合がありますし、農耕民族である日本人のほとんどは乳糖不耐の遺伝子を持つといわれていて、もともと遺伝子的に合わないという指摘もされています。
日本では牛乳を飲むと下痢をする人が多い、というのもうなずける話ではないでしょうか。
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
Copyright © 2015 中村温熱療法