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遠赤外線が豊富に含まれる環境は健康に非常に良い、というのは今や多くの方が知りつつあります。
中村司の理想に近いと考える、こだわりの温め法を「中村式温熱」と呼んでいます。
遠赤外線について詳しく書きますと、中村式温熱で求める遠赤外線は、だいたい4ミクロンから14ミクロンです。
中でも8から14ミクロンというのは育成波動と言われ、人間や動物の細胞を蘇生化させ、活性化する波長であり、赤ちゃんの保育器にも利用されています。
中村式温熱では、電熱線から発生した熱を、セラミックや鉱石の粉末を加工した独自の遠赤外線シートを通過させることで、遠赤外線が出るようになっています。
これは、太陽光線に近いものとされます。
(太陽の光?)
太陽の光というか、太陽の熱に近いものですね。
(太陽の光、特に朝日を浴びると、体にいいって話を聞きますね)
その通りです。
太陽の光には、目に見える可視光線と、熱として感じられる赤外線と、目にも見えずに感じることもできない紫外線が含まれています。遠赤外線というのは、目に見えないけれど、熱として感じることができる波動です。
例えば、石焼き芋がおいしく焼ける、あるいは天津甘栗がおいしく焼ける、あるいは遠赤外線のコンロで魚がおいしく焼けるのは、遠赤外線の熱が食べ物の内部にまで浸透して、表面が焦げるだけでなく芯まで火が通って調理されるからです。
このときの熱は、目に見えないですよね。
遠赤外線はどのように発生するかと言うと、石焼き芋や天津甘栗でも使われるような石やセラミックが温められたときに、遠赤外線が放たれます。
石に熱を加えると、その石から出る熱と遠赤外線によって、芋や栗が温かくなり、芯までほっこりとおいしく調理されていくのです。
(石から出る熱?)
そう、これを輻射熱(ふくしゃねつ)といいます。
直接、熱が加えられるのではなくて、熱を加えられた石から間接的に、芋や栗へと熱が放たれます。温められた石には、単に熱を伝えるだけではなく、遠赤外線も放つことができるという特徴があります。ここが大切です。
(それに比べて、病院で使われている一般的なホットパット、ホットパックといわれるものとの違いは?)
それらも人体に熱を与えてるものに違いないのですが、あまり遠赤外線を放たない物質を使っているものです。
一般的な病院では、例えば熱を出した時に水枕として使う氷嚢を、鍋のような物の中に、あるいはおしぼりなどを入れる保温機の中に入れ、温めたものを布などに包んで、ホットパック療法として使っています。
ただ、これも温熱療法の1つともいえます。
(そういう温熱であり、ホットパック療法なんですね)
はい、それが普通のホットパック療法と呼ばれているものです。
あるいは電子レンジで温めて、使うタイプのものもあります。
(ホットパック療法といっても、遠赤外線がほとんど出ないんですね)
あと、病院で使われている一般的なホットパックは、コンセント式ではない、つまり、電気による蓄熱式ではありません。
また、氷嚢タイプをどれだけ温めても、遠赤外線はほとんど放たれません。
蓄熱式を採用した理由として、中村司の考えでは、電気によって電熱線が温まり、電熱線からの熱が遠赤外線シートを通過してはじめて、その熱が遠赤外線となって放出されることが大切、と考えています。
最適な温度が自動的に保たれ続けますので、最適な温度で遠赤外線が放たれ続けます。体を芯から温め続けることをこだわりとして、作られたものです。
この熱量にしても、相当膨大なものになりますよ。
遠赤外線シートの中にいろいろな鉱石のパウダーやセラミックが入っていますので、それを十分な熱量をつかって温めることにより、遠赤外線を発生させたいのです。
(使ってみると、「芯からほっこり」という感じがわかりますね)
そうですね、イメージ的にはもう、石焼き芋の状態です。(笑)
きっと誰もが自分の体で、その感覚を実感できるのではないかと思います。
(「中村式温熱」では、遠赤外線が放たれていても、赤い光は見えませんよね?)
はい、よく間違えられるのですが、「うちには遠赤外線のコタツがあって、それが赤い光を放っているので、「中村式温熱」でも赤く光るのでは?」と考える人がいます。
(そのコタツの赤い光は、何を意味しているのですか?)
その赤い光は、遠赤外線じゃないですよ。遠赤外線は目に見えませんから。
コタツから、いかにも何か温かいものが出ているイメージを持たせるために、赤い色の電球が設置されているだけです。
(そうなんですね)
はい。
ただ、遠赤外線が我々の体の奥深くまで浸透することには変わりないので、本当に遠赤外線が出るコタツであれば、そちらも自分の体をほっこり温めることができる、非常に優れたコタツだといえます。
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
Copyright © 2015 中村温熱療法