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特別な原因が見当たらないのに、妊娠しづらいという場合、
「冷え」による「低体温」が不妊を引き起こしている可能性があります。
まずは「基礎体温表」を見直して、出来ることから改善していきましょう。
不妊症の医学的な定義は、「健康な男女が子供を望んで避妊をせず性行為を行っているにもかかわらず、2年以上妊娠しないこと」です。共働きや晩婚カップルが増えている現代、欲しいと思ってもなかなか赤ちゃんに恵まれないと悩むご夫婦は増えているようです。
かつては、不妊と言えば赤ちゃんを宿す女性側に主な原因があると考えられがちでしたが、実はそれはまったくの誤解です。男性の側に原因があるケースもありますし、男女共に赤ちゃんが出来にくい要因を抱えているケースもあります。また、原因が1つだけではなく複数ある場合もありますし、逆に検査を重ねても結局「原因不明」となる場合も多いのです。それだけ、「妊娠=命の誕生」とは複雑かつ精密なプロセスを経て実現する「奇跡」に近い現象と言えるのかもしれません。
とはいえ、子宮や卵巣、卵管に特別な疾患はないのに「なかなか妊娠しない」と悩む女性にはある共通の傾向があるようです。それは平熱が36℃未満の「低体温」であるケースが非常に多いということ。「冷え性」の女性に不妊の悩みを抱える人が多いのです。
「冷え性」がなぜ、不妊につながるのか。これには下記の3つの理由が挙げられます。
妊娠のタイミングをはかるために、基礎体温をつけている方も多いでしょう。正常に排卵しているかどうかを見極めるには、「低温期」と「高温期」がはっきりと二層に分かれるグラフを描くことが基本です。
「高温期」には、子宮内膜を厚くして着床を助けるために黄体ホルモンの分泌の影響で体温が上昇します。しかし、普段から平熱が低いと、高温期に体温がしっかり上がりきらず、着床・妊娠の継続に必要な温度に満たないため、妊娠の確率が下がると考えられます。低温期でも36℃以下にならないのが理想です。
また、基礎体温のグラフで高温期が長く続かない(9日以下、あるいは途中で体温がいったん下がる)、グラフが波型で二層に分かれないなどが見られたら、黄体機能不全で妊娠しづらくなっている可能性も考えられますので、専門医へのご相談をお勧めします。
冷え性の場合、全身の血の巡りが悪くなり、卵巣や子宮内の血液循環も低下します。そのため、妊娠に適切な健康な卵子が成長しなかったり、着床に必要な厚みのあるふかふかの子宮内膜をつくるだけの血液や栄養を送れなかったりして、妊娠しにくい体内環境となってしまうのです。
「貧血」は「低体温」と連動します。全身に十分な血液が行かなくなるということは、血液が運ぶ「温度」も行き渡らないためです。貧血は生理不順や排卵障害を引き起こし、月経リズムが乱れるので、不妊の大きな要因となります。貧血は偏った栄養状態から引き起こされているケースが多いので、食生活の見直しが不可欠です。
正常な排卵、性行為、精子の選別、受精、着床…妊娠に至るまでには、多くのステップが存在します。どこか一つにでも「機能不全」があっては、妊娠は成立しないのです。もちろん、パートナーとの協力が大前提ですが、女性側として出来る準備はしっかりしておきたいですね。
「低体温」の改善には、食事の見直しと運動が不可欠ですが、それと同時に半身浴や薄着をしないなど、体を冷やさず「温める」習慣が有効です。生活習慣の改善はすぐには効果が現れにくいものですが、続けることで確実に「体質」を変えることができますから、根気よく前向きに取り組んでいきましょう。(ストレスも「冷え」を招く犯人になりますので要注意です!)
子宮や卵巣に大きな疾患がない「不妊症」の改善には、「低体温」の解消が近道となります。
中村式温熱療法では、妊娠に最適な温度まで体温を上げる「体質改善」を自宅で簡単に行なえます
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
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