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私たちは癌の三大療法を、すべて否定するわけではありません。しかし、放射線や化学療法、手術は非常に効率が悪いし、患者さんの体を痛めつけているのは事実かと思います。
私の身近な友達の例でも、癌の三大療法の例がいろいろとあるのですが、患者さんにとっては、やはりとても負担が大きいのです。
しかも、「自分が癌になったら受けたくない」と思っている化学療法を、「患者に対しては、せざるをえない」というジレンマが医師側にあるのだとしたら、それは非常に悲しいことです。
もっと体に優しい治療法は、世の中にいくらでもあります。自然療法、食事療法、温熱療法など、代替療法に分類される治療法です。
食事療法で言えば、ゲルソン療法、あるいは甲田式の断食など、断食系とか胃腸をいたわるようなものが、多く存在しています。
ただ、玄米菜食には賛否両論があります。「癌には、玄米療法がいい」という人もいるのですが、実際に癌で玄米療法をした人の中で、胃を痛めて大変な状況に陥っている人も結構います。
こういった例を耳にしていると、「玄米菜食だからいい」と一概には言えません。本人の胃の粘膜はどのような状況になっているのか、消化力は十分あるのかといったことは非常にデリケートな問題であり、十分な配慮が必要です。
腸にとって一番負担がかからない食べ方としておすすめしているのが、5~7分づきの米に雑穀を混ぜて炊く方法です。
是非とも自分の体の反応を見ながら、現在の自分に合った食事療法に、こだわってほしいと思います。
よく、癌の特効薬とか、あるいは癌の特効的な治療法はないのかといったことを尋ねられるのですが、実は一部の健康食品などが癌に良いとされている説が、必ずすべての人に当てはまるというわけではありません。
私の身近な例でいうと、ある癌の患者さんはプロポリスに1千万円をかけました。その話を聞いた後もたぶん、その人はプロポリスを続けていたと思います。
しかし、1千万かけても癌は治りきらなかったという事実を、あなたはどう受け止めるでしょうか。
プロポリスのほか、特定のサプリメントを続けただけで癌が消えた人の例もあるかも知れないので、健康食品のすべてを否定するわけではないのですが、高価なものを飲みつづければ治るだろうとか、お金で何とかしようとする発想はやめたほうが良いでしょう。
なぜかというと、「この方法だけを続けていれば、癌は治る」といえる方法は、存在しないからです。
実際には、人生や心身に対する考え方や対処方法を変え、食べ物を変え、温熱療法などの治療法を続けることができれば、体を相当良い状態のところまで、もっていくことができるのです。
簡単にいえば、心の中から、体の中から、体の外から、つまりホリスティックに自分を改善すれば、自分にとって不必要な病は消えていくのです。
(それはすごいですね。その情報が欲しい!という人は、多くいると思うのですが)
私の祖父は食べ物を変えただけで、腎臓癌が4ヶ月で消えました。ほんの少し変えただけです。
それは、お守りみたいなものだと言っていました。安心感が、私の祖父を変えたのだと思います。
ただ、人間は贅沢なもので、私の祖父はその後4年ほど長生きしたのですが、「長生きしてもあまりいいことはなかった。
あの時、癌で死んでおけばよかった」と、最期に言っていました。
祖父と同じようなことを言った人が、他にもいます。正直なところ、同様のケースは男性に多いように感じました。
本人または家族から「癌をどうしても治したいです」と言われたときに、こういったケースもあったことを隠しておくわけにはいかないので、あらかじめお話しています。
つまり、「癌で、死ねる時に死ぬ」という考え方も一つの選択肢として、私たちの自由意志に与えられているのではないかとも思えるのです。
ただし、東洋医学の世界では有名な話なのですが、東洋医学の優秀な先生でしたら「癌は治りやすい病気だ」と言うものです。
西洋医学の医師との兼ね合い、あるいは薬事法との兼ね合いで、こういうことはあまり大々的に言えません。それを聞きつけた癌の患者が、東洋医学の治療師だけを頼って、治療院に依存してしまう、という問題も起きえます。
残念ながら、「病院や治療院だけに頼らず、まずは自分自身で目一杯、頑張るんだよ。すると、うまくいくからね」という情報を患者に提供する努力が、今の日本には全然足りていないと認識しています。
したがって、「癌は基本的に、自分で治せますよ。そのお手伝いをさせてくださいね」というスタンスが、医療側に求められるのではないかなと考えています。
西洋医学や東洋医学だけでなく、代替医療と呼ばれるすべての療法を行う医療側が、もっと協力し合って、患者に依存させることなく、患者自身の自己治癒を強力にサポートできるようになれば、そんな医療体制が実現されれば、癌に対する医療全体はもっと改善されるでしょう。
それによって皆さんの病気の治り具合というのも、全く変わってくるのではないでしょうか。
そのような医療体制が実現されることを、私は切に願っています。
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
Copyright © 2015 中村温熱療法