記事検索
記事検索
文字の大きさ
癌は初期段階であれば十分完治をさせていける可能性はあります。しかしステージが進み、末期の状態になってしまうと、治療の選択肢は狭くなり、完治の可能性というのも低くなりがちです。
癌の末期であると、痛みとの戦いになることも多く、その治療というのは決して楽なものではありません。
薬を利用すれば痛みを改善できるものですが、当然癌が治っているわけではなく、痛みをごまかしているだけと考える人もいることでしょう。
このような状況に大きく絶望をしてしまう人もいます。
末期の癌の人は、医師と患者さんとの狭い関係性だけではかなり厳しいと言えます。痛みに対して、戦っていく時に、薬物治療だけを支えにすることはできないと言えるでしょう。必ず限界が来てしまうことになります。
このような時はどんなに些細な存在であっても、人の存在がとても大切になります。医師もただ、業務を遂行するだけではなく、患者さんがどのようなことを希望しているのかを人として考えていく面が必要になると言えるでしょう。
自分の気持ちを整理し、それを吐き出していける相手というのも必要になります。
痛みを止めることと、痛みと戦うことは似ているようで、異なる部分があり、痛みを止めることは薬で行うことができますが、戦うとなると、薬だけでは不十分になってしまう面があるということです。
心の支えというのが非常に大切になりますし、痛みと戦うという視点では自分を追いこむと言えます。
このようなことから、終末期やホスピスという言葉が社会的に有名になり、末期の人のQOL(生活の質)を重視することの大切さが説かれていることになります。
言い方を変えると、末期の癌になっても、痛みと取り組む環境を整えていく必要があると言えるでしょう。
このようなことから末期であっても、痛みを緩和していくことで、不安の少ない生活、時間を送ることは可能です。
中村式温熱療法は、末期の人の症状緩和のためにも活用することができます。不安やストレスを減らすことそのものが、回復機能を高めたり、免疫を高め、体を良い状態にもっていくことが可能となります。
副交感神経を優位にし、気持よくリラックスすることが、この状態では最も大切になるのでは、と確信しています。
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
Copyright © 2015 中村温熱療法