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食事療法に取り組む患者さんは、まず、どの食品がアルカリ性食品で、どの食品が酸性食品なのかを知っておく必要があります。
大まかに分類すれば、リン、硫黄、塩素を多く含む食品(肉、魚介類、穀類)は、体内で酸素と反応して(酸化して)リン酸、硫酸、塩酸という酸となるので、からだを酸性にする酸性食品です。
また、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムを多く含む食品(野菜、果物、海藻、きのこ)は、体内で酸素と反応して(酸化して)炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムというアルカリとなるので、からだをアルカリ化するアルカリ性食品です。
ほとんどの野菜、果物、海藻は、からだの中でアルカリ性に変化しますが、例外があります。マメ類(豆乳、豆腐)やトウモロコシは酸性食品なので、もし食べるのであれば量を控えたほうがよいでしょう。
ところで、梅干しや柑橘類やスモモ(プラム)のように酸っぱい食品は、クエン酸という酸が含まれているので、本来なら酸性のはずですが、アルカリ性食品とされています。
なぜでしょうか? それはクエン酸が、おもに腎臓で、二酸化炭素と水と重炭酸イオンとなり、さらに重炭酸イオンが、ほかの酸性物質の放出する酸(水素イオン)を受けとって、pH七・〇を示す中性物質の水と二酸化炭素となるからです。
二酸化炭素はやがて呼気として体外へ排出されるため、クエン酸を多く含む食品は、酸を中和して体外へ排出させる食べ物なのです。
そのうえ、梅干しや果物の一部にはカリウムなどのミネラルが付着しているため、からだの中で燃焼(酸化)すると、炭酸カリウムなどのアルカリを生成します。
このため、梅干しや柑橘系の果物は、アルカリ性食品とされています。
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
Copyright © 2015 中村温熱療法