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ここまで一読して、おわかりだと思いますが、食事や生活習慣を改善するポイントは、「何を食べるか」よりも「何を食べないか」であり、「何をするか」よりも「何をしないか?」のほうに、大きなウエイトが置かれています。
これは痛み・かゆみなど不快症状の影の原因として、食べ物や添加物などのアレルギーを引き起こす物質が多く存在するという事実に基づいています。
誰もが簡単に、自分にアレルギーを起こす物質をすべて特定できればいいのですが、実際には個人差が多く、アレルゲンの特定が大変困難なため、すでにわかっている危険性の高いものから順に摂らないようにすることを提案したいのです。
わたしもどちらかといえば世俗的な生活をし、栄養療法を厳密に守る原理主義者ではないので、酸性食品をできるだけ食べない、という習慣改善について、最初は困難を感じました。いきなり食事や生活習慣を一変させるのは、誰にとっても大変なことです。
食事について、これまでかなり詳しく書いてしまいましたが、「まずは徐々に試しながら、自分の生活に取り入れてみるか!」といった柔軟な姿勢で、はじめてみるとよいでしょう。
栄養療法にはそれなりの効果がありますが、原理主義の先生からスパルタ教育を受けた患者さんを見ていると、気の毒に感じることがあります。長い間、我慢を重ねて病気はいったん治ったけど、ストレスがたまりにたまり、その反動から「毎日でも豚骨ラーメンが食べたい」という欲望がフツフツと湧くようになってしまった、という笑えない話がいくつもあるのです。
もし、あなたが厳密な食事改善をストレスに感じない人であったり、死を意識する病気であったり、早急に改善すべき事情があったりするのなら、栄養療法の原理をしっかり守る食べ方を選ぶのがよいのでしょう。
しかし、もし、あなたがそうでないのなら、あくまでもストレスにならない範囲内で、必要性と自分の意志力・環境に合わせて、原理主義と妥協派の中間あたりで、休み休みしながら食べ方を向上しつづけていけばよいのではと思います。目的は治ることであって、偉い先生の考えにおつきあいすることではありません。
また、食事や生活の改善そのものを楽しめるような工夫も、必要でしょう。
あなたの現状に合わせ、柔軟性をもって改善していってくださいね!
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
Copyright © 2015 中村温熱療法