記事検索
記事検索
文字の大きさ
2017/11/30
先日、親しい患者さんから質問を受けました。
「私は中村式温熱で楽になったし、気にいって毎日使っていますが、知っている鍼灸の先生は、ホットパックの使用に否定的なようです。
温めることを重視する傾向にある、東洋医学の先生なのに、どうしてなのでしょう? 」
中村司の返答--
これは結局のところ、表現とイメージによる認識の違いかもしれません。
中村式温熱の機器については「温熱マット、ホットパック型の温熱機器」というほうが伝わりやすく、本質に近いような気がします。
またこういった製品は、患者さんの立場で実際に体験しないと、なかなか価値はわからないものだと思います。
(利用者さんが満足してくれれば、私は十分です)
正直なところ、西洋医学、東洋医学それぞれの立場の先生たちが、いろんなこだわり、ご意見を持っていると思います。
健康のため体を温めることに賛同される先生は半数以上いる、のではないでしょうか。 (懐疑的な先生も一定数いると思います)
私は推測することしかできませんが、この機会に少し分析してみたいと思います。
「ホットパック」という言葉でイメージするものといえば・・・
病院や治療院で、リハビリ等の前に使う温めるもの全般を総称して、ホットパックと言う傾向があります。
肌に密着させて温めるものの総称といえるかもしれません。それくらい範囲が広く、1つの品を示すのでなく、一種の「カテゴリー」ともいえます。
したがって医療関係者が普通に考えれば、治療する前の準備として筋肉を少しほぐす程度のレベルを想定しているのではないでしょうか。
舞台・講演でいうと、主役の前に出てくる「前座」くらいの位置づけです。
したがって、ホットパックそのもので治療が行えるレベルを想定しないのは当然でしょう。
※おそらく、先生たちもホットパックで「痛み・病気を良くする」ということは考えたこともない可能性があります。
中村式温熱の機器は、「温熱マット、ホットパック型の 小型温熱機器」という方がわかりやすいでしょうか。
目的として、ちゃんと治療できるように、ということです。
現在の形は最終形に近いと思っていますが、
なぜ、この形体になったのか?
肌に密着させるので、非常に熱の伝わる効率が良く、使い勝手がよく、スペースを取らずに済むという理由です。
例えば、布団やベッドの中に入れておけば、夜寝ている間もずっと使えるし、努力いらずという特徴があります。
また邪魔にもなりません。(こういったこだわりがあります)
そのために、マット型、薄いシート型という形状になったに過ぎません。
病院ではリハビリの一環として、足湯や手湯の装置で、温めることもよくあります。
これらは全て、温めることを主体にしています。
ただ、こういった装置は、注水や清掃などのメンテナンスが必要になります。
毎日利用するものですから、こういった手間は極力省きたいと思ったのです。
これらの経緯があり、「温熱マット型の小型機器」であって「ホットパック」タイプである、とご理解いただければ幸いです。
中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
Copyright © 2015 中村温熱療法