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2024/09/18
【質問】
リウマチで長く薬を飲んでいます。
薬を減らすには、どんな食べ物を摂ればいいですか?
【中村司の返答】
リウマチで長く薬を飲んでいる方から「減薬するために、どんな食べ物を摂るべきか?」というご質問をよく受けます。
もちろん「減薬・断薬していきたい」というお気持ちは、患者さんとして当然のものなので、徐々に薬を減らしていきたいところです。
そして前提として、まずお伝えすべき重要なことは、断薬や大幅な減薬には「体質」を根本的に改善することが必要だということです。
体の「免疫バランス」が崩れている状態での「性急な断薬」志向は危険を伴い、お勧めできません。
知る限りでも「一念発起や唐突な断薬」によるリバウンドで苦しんだ人を聞きます。
物事には順番があり、優先順位があります。
単なる減薬に焦点を当てるのではなく、体全体の調和を目指すことが本来の目的です。
それらを理解した上で、単に症状を和らげるだけでなく、改善に向かうファーストステップとして食生活に取り組まれるのは素晴らしいと思います。
食事は心身の浄化と回復の重要な手段で、アルカリ性食品や消化に優しい食品を摂取することで、炎症や体内の毒素を取り除くことができます。
【薬を減らすための体質改善をサポートする食べ物】
炎症を抑えるために、オメガ3脂肪酸、抗酸化作用の強い食材が効果的です。
●青魚(サバ、イワシ、サンマなど)
オメガ3脂肪酸が豊富で、体内の炎症を軽減する効果があります。
●緑黄色野菜(ほうれん草、ケール、ブロッコリー)
抗酸化物質が豊富で、免疫機能の調整に役立ちます。
●ベリー類(ブルーベリー、ラズベリー、ストロベリー)
強力な抗酸化作用があり、細胞の酸化傾向を和らげます。
リウマチ患者は、心身が冷えることで症状が悪化することが多いです。
温熱療法ふくむ内外から体を温めることで血流が改善し、毒素が排出されやすくなります。
温性の食べ物は体質改善に有効です。
●ショウガ、ニンニク、ネギ
体を温め、血行を促進します。
特にショウガは抗炎症作用もあるため、リウマチの症状緩和に役立ちます。
●温かいスープやハーブティー、お湯
体を内側から温め、消化を助けます。
温活の1つとして、朝の白湯もいいでしょう。
腸内環境の健康が免疫システムに大きな影響を与えます。
腸内の善玉菌を増やすことが、リウマチの体質改善にとって重要です。
●納豆、キムチ、味噌、豆乳ヨーグルト
発酵食品は腸内環境を整え、免疫システムを強化します。
アルカリ性食品は、体内のpHバランスを整え、酸性に傾くのを中和する効果があります。
特に、リウマチの炎症を抑えるために重要な要素です。
●セロリ、レタス、ニンジン
体をアルカリ化し、毒素を排出するのに役立ちます。
【最後に】
リウマチの症状を悪化させる可能性のある食品もあります。
もちろん個人差がありますが、特に体を酸性化する食品や、消化に負担をかける食品は避ける方が良いでしょう。
詳細は拙著「リウマチ卒業生に学ぶ9レッスン」を参照してください。
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中村式温熱療法は「温熱」「栄養」「メンタル」という、3つの土台のバランスを整えることで、免疫力・快復力を最大限に高め、健康になる温熱療法です。
(「東洋三理療法」といいます。)
中村 司
(財)日本東洋医学財団 理事長
中村式温熱療法 提唱者
祖母が27年間リウマチで寝たきり状態だったため、
幼い頃より難病の消滅を悲願とし、治療師の道に進む。
その克服法を完成に近づける途上、自分自身に激しい
リウマチ症状が現れたが、約3週間で克服した経験をもつ。
治った患者さんの共通点を分析した「東洋三理療法」、
遠赤外線でいつでも体を温められる 「中村式温熱」、患者さんと共同開発した
「KIK療法」など、独自の視点から創案した治療法も多い。
Copyright © 2015 中村温熱療法